市政専門図書館は、当財団が設置している都市問題・地方自治の専門図書館です。財団設立(1922年)の当初から、その事業として「都市政策ニ関スル知識ノ啓発及普及ノ為ニスル講習所図書館展覧会等ノ開設」が予定されていました。それを承けて、当時は丸の内の有楽館ビルにあった財団事務所内に「図書室」を設け、財団の保有する図書資料を部外の研究者に開放したのが、1926(大正15)年9月1日、それが当館開設の日とされています。
1929年には、財団の本拠となる現在の市政会館が完成し、図書室も移転しました。その後、1941年に至り、会館内の1階の現在の場所に本格的な図書館としての設備が整えられ、「市政専門図書館」の開館披露が行われました。ちなみに、日本で「専門図書館」の文言を図書館の正式名称中に用いたのは、本図書館が最初だと言われています。
現在、当館の所蔵する資料は、都市問題・地方自治に関するものを中心に、図書124,063冊、受入れ中の雑誌133誌、地図2,456枚となっています。近年は、これらの資料の電子化と「デジタルアーカイブス」による公開にも取り組んでおり、特に、図書館開設100年を迎えての今年度の事業として、「戦前期都市決算書」1,477点の新規公開と、すでに公開している「東京関係地図」(111点)への85点の追加を行います。これらについては、本ウェブサイトの「市政専門図書館からのお知らせ」や「デジタルアーカイブス」でご確認ください。
都市問題・地方自治に関する基本的な資料、とりわけ、過去から現在に至るその時々において何が都市の課題であり、いかなる対応が議論され実施されているかを示す資料を的確に収集・保存し、調査研究への利用やその他一般の閲覧に供することは、本図書館の重要な使命です。このことは、さまざまな情報の氾濫とも言える今日の状況の下でも、否、そのような状況下においてとりわけ強調されるべきでしょう。私たちは、その使命を十分に果たすよう努めてまいります。ご支援のほどよろしくお願いいたします。
理事長 小早川光郎








