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月刊誌『都市問題』
第 92 巻 第 9 号 / 2001年09月号
品切れ

特 集

特集 : 市民とまちづくり

 

内 容

2001.09  第 92 巻  第 9 号

論文 これからのまちづくり
著者 辻山 幸宣
ツジヤマ タカノブ
役職 中央大学法学部教授
特集名 市民とまちづくり

2001.09  第 92 巻  第 9 号

論文 「新しい公共」概念の提起する諸課題
著者 林 泰義
ハヤシ ヤスヨシ
役職 千葉大学客員教授
特集名 市民とまちづくり

2001.09  第 92 巻  第 9 号

論文 自治体のNPO支援を考える−自治体の自己変革要因としてのNPO
著者 後 房雄
ウシロ フサオ
役職 名古屋大学大学院法学研究科教授・市民フォーラム21・NPOセンター代表理事
特集名 市民とまちづくり

2001.09  第 92 巻  第 9 号

論文 地域づくりは未来への思いやりづくり
著者 武田 淳
タケダ アツシ
役職 広島県沼隈町総務課長
特集名 市民とまちづくり

2001.09  第 92 巻  第 9 号

論文 地域社会とまちづくり−NPOの立場から
著者 加藤 哲夫
カトウ テツオ
役職 特定非営利団体法人せんだい・みやぎNPOセンター代表理事〓常務理事
特集名 市民とまちづくり

2001.09  第 92 巻  第 9 号

論文 地域社会とまちづくり−企業の立場から
著者 田代 正美
タシロ マサミ
役職 経済広報センター国際広報部長
特集名 市民とまちづくり

2001.09  第 92 巻  第 9 号

論文 ピッツバーグ市長予備選挙報告−再開発方式をめぐる対立
著者 佐藤 学
サトウ マナブ
役職 前ピッツバーグ大学非常勤講師

2001.09  第 92 巻  第 9 号

論文 都政の隘路−知事支持派のフラグメンテーション
著者 光延 忠彦
ミツノブ タダヒコ
役職 千葉大学大学院社会文化科学研究科博士過程

2001.09  第 92 巻  第 9 号

論文 天然記念物保全・活用への考察
著者 南 眞二
ミナミ シンジ
役職 奈良県立大学地域創造学部助教授

その他

図書紹介
時事問題
文献情報

特集 : 市民とまちづくり

旧自治省が昨年発表した「平成13年度地方行財政重点施策」では、「わがまちづくり支援事業」が新たに設けられた。そのなかで、「…分権型社会における地域づくりには、これまで以上に、住民が主体的に参加し、積極的役割を担うことが求められている。」と述べられている。これは、近年における住民の参加意識の拡大を背景とする協働型まちづくりの試みの広まりを、いわば追認したものともいえよう。

 しかし、これまでのわが国のまちづくりが行政主導であったことは否めない事実である。もちろん、いわゆる市民団体は古くから存在していたものの、それらと行政との関係はおおむね「協力・上下の関係」か「非協力・水平の関係」を中心として展開してきたといえよう。前者は、事実上行政の一部となって行動し、行政にとっては「市民参加」という課題をクリアーするための、いわばアリバイ証明に過ぎないことが多かった。後者は、行政の監視という意味で多くの成果を挙げてきたことは事実であるが、イデオロギー的観点からの行動に支配されていた面もある。それにより、「市民参加」の活動が一部のコアな人びとの枠を越えることができず、市民全体の参加へと広がりを見せることへの限界となってきた。取り残された多くの市民には、依然として行政依存の態度が見られていた。行政と「協力・水平」の関係を構築しようとする動きは、比較的最近のことといえよう。

 とはいえ、市民参加のまちづくりでは、その質が徐々に進化してきていることも事実であろう。市民参加の当初の形は、行政への「反対」であった。それが「要求」といった形になって行政との意思疎通が図られることとなり、さらに進んで、市民自らが施策を「提案」する段階に至った。現在ではこの動きが「協働」といった形に実を結んでいるところも少なくない。今後は、この協働のかたちがますます広がり、深くなっていくものと予想されている。

 そこで本特集では、まちづくりへの市民参加の問題について、その現状と展望、そして課題を取り上げていきたい。