
月刊誌『都市問題』バックナンバー検索
- 月刊誌『都市問題』
- 第 95 巻 第 1 号 / 2004年01月号
-
特 集
特集 : 中心市街地活性化・再考
内 容
-
論文 中心市街地問題を考える−街は要る! 著者 蓑原 敬 ミノハラ ケイ 役職 都市プランナー 特集名 中心市街地活性化・再考 -
論文 中心市街地における商業活性化に向けての課題 著者 矢野 裕児 ヤノ ユウジ 役職 流通経済大学流通情報学部教授 特集名 中心市街地活性化・再考 -
論文 街並整備の経済効果―魅力ある都心を創る 著者 宗田 好史 ムネタ ヨシフミ 役職 京都府立大学人間環境学部助教授 特集名 中心市街地活性化・再考 -
論文 内部市街地における居住対策の展望 著者 若林 祥文 ワカバヤシ アキフミ 役職 都市づくりNPOさいたま理事 特集名 中心市街地活性化・再考 -
論文 中心市街地活性化のための新しい再開発のあり方 著者 横島 毅 ヨコジマ タケシ 役職 全国市町村再開発連絡協議会専務理事 特集名 中心市街地活性化・再考 -
論文 中心市街地活性化に向けての都市再開発、商業ベンチャー育成などの取組−富山市の事例 著者 京田 憲明 キョウダ ノリアキ 役職 富山市役所都市整備部主幹 特集名 中心市街地活性化・再考 -
論文 今あるものを活かし 市民の心意気で拓く 町の活性化 著者 吉川 真嗣 キッカワ シンジ 役職 村上町商人会会長 特集名 中心市街地活性化・再考 -
論文 み・わ・くのまちづくり−四番町スクエアの挑戦 著者 久保 達彦 クボ タツヒコ 役職 滋賀県彦根市都市計画課主査 特集名 中心市街地活性化・再考 -
論文 住宅所有システムの構造再編 著者 平山 洋介 ヒラヤマ ヨウスケ 役職 神戸大学発達科学部教授
その他
- 図書紹介
時事問題
文献情報
特集 : 中心市街地活性化・再考
- 中心市街地活性化法施行から約5年が経過し、市町村からの基本計画の提出数も585市町村(2003年10月30日現在)に上る。しかし、日本経済の長期停滞や消費低迷のなか、多くの都市では商店街の衰退に歯止めがかからず、中心地からの大型店撤退も相次ぐなど厳しい環境下にあり、自治体においても具体的な事業の推進に行き詰まりをみせている状況にある。
本誌は、法施行直後の1998年10月号に「中心市街地の再生」と題して、中心市街地活性化に関する特集を組んだことがある。今号では、その後の状況変化も踏まえて、現在直面する中心市街地活性化政策の実状と課題について再考してみることにしたい。
この特集の構成は以下のとおりである。
わが国では、必ずしも「中心市街地の再生が重要である」という国民的なコンセンサスが得られておらず、これこそが市街地活性化施策の推進を阻む根本要因と考える。今号では、今後の人口減少・少子高齢化社会を迎える中で、中心市街地の重要性、すなわち「街は要る」ことを改めて問いかけてみることから始めたい。
続いて、市街地活性化に向けての施策について、都心型商業の復権、地域資源の積極的な活用、居住の回復、魅力ある市街地の再開発のあり方など、いくつかの重要な側面から、それぞれの論点を展開していただくこととする。
最後に、中心市街地活性化への成果が得られつつある事例として、富山、村上、彦根を取り上げる。これらの事例に共通してみられるのは、商業者や住民が自ら立ち上がり創意工夫を重ね、まちの活性化に取り組んでいる点である。