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月刊誌『都市問題』
第 95 巻 第 10 号 / 2004年10月号
品切れ

特 集

特集 : 自治体の予算編成を考える

 

内 容

2004.10  第 95 巻  第 10 号

論文 住民自治の予算システム改革 現在と未来−「三位一体改革」の現実から考える
著者 青山 彰久
アオヤマ アキヒサ
役職 読売新聞東京本社解説部次長
特集名 自治体の予算編成を考える

2004.10  第 95 巻  第 10 号

論文 分権時代の予算制度
著者 菅原 敏夫
スガワラ トシオ
役職 東京自治研究センター研究員
特集名 自治体の予算編成を考える

2004.10  第 95 巻  第 10 号

論文 予算審議改革の視点
著者 野村 稔
ノムラ ミノル
役職 地方議会研究会代表・前全国都道府県議会議長議事調査部長
特集名 自治体の予算編成を考える

2004.10  第 95 巻  第 10 号

論文 財政情報公開の現状と課題
著者 肥沼 位昌
コイヌマ ノリアキ
役職 所沢市環境クリーン部環境総務課主査
特集名 自治体の予算編成を考える

2004.10  第 95 巻  第 10 号

論文 鳥取県における予算編成過程の公開について
著者 西尾 浩一
ニシオ コウイチ
役職 鳥取県総務部財政課課長補佐
特集名 自治体の予算編成を考える

2004.10  第 95 巻  第 10 号

論文 もっと知りたいことしの仕事
著者 福村 一広
フクムラ カズヒロ
役職 ニセコ町総務課企画調整係長
特集名 自治体の予算編成を考える

2004.10  第 95 巻  第 10 号

論文 名張市における「ゆめづくり地域予算制度」
著者 松下 英子
マツシタ ヒデコ
役職 名張市生活環境部まちづくり支援室長
特集名 自治体の予算編成を考える

2004.10  第 95 巻  第 10 号

論文 第30回「東京市政調査会藤田賞」選考経過報告
著者 吉岡 健次
ヨシオカ ケンジ
役職 大阪市立大学名誉教授

2004.10  第 95 巻  第 10 号

論文 第30回「東京市政調査会藤田賞」受賞のことば
著者 小泉 和重
コイズミ カズシゲ
役職 熊本県立大学綜合管理学部助教授

2004.10  第 95 巻  第 10 号

論文 第30回「東京市政調査会藤田賞」受賞のことば
著者 馬場  健
ババ タケシ
役職 新潟大学法学部助教授

その他

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時事問題
文献情報

特集 : 自治体の予算編成を考える

 自治体の予算編成のあり方については、行政の民主化や科学化の要請などを背景に、従来から工夫、改善が加えられてきた。しかしその改善は、税収の伸びによる財源の拡大が期待できたことから、基本的には資源配分の適正化の問題にとどまってきた。また、補助金や地方交付税など、国に対する財政的依存関係が強固な中で、自治体の予算編成は多くの制約を受けてきたといえよう。
 分権時代が到来し、その財政的裏づけとなるはずの三位一体改革が迷走する中、現在の自治体は厳しい財政運営を迫られている。税収減と負債の膨張に加えて、2004年度予算編成では地方交付税と臨時財政対策債の大幅な減により、多くの自治体が深刻な財源不足に直面した。このような状況の中で、効率的、効果的な財政運営とともに、自主性、主体性のある予算編成が自治体に求められている。
 本特集では、現時点における予算編成の問題を取り上げる。その中でも、とくに住民との関係における予算のあり方に焦点を当てる。その理由は以下の2点である。第1に、分権時代の到来により自治体の意思決定権が拡大し、予算編成においても住民自治をさらに徹底する必要があること、第2に、厳しい財政状況のもと施策の見直しが不可欠となっている中で、自治体が施策選択に関する説明責任をより一層問われていることである。現在多くの自治体がさまざまな予算改革を行っているが、住民とその代表機関である議会が積極的に予算に関わることは、より効果的な財政運営に資するはずである。
 本特集の前半ではさまざまな角度から自治体の予算編成のあるべき姿を論じる。第1論文は三位一体改革の現状から、第2論文は予算制度の面から、第3論文は議会の立場から、第4論文は財政情報公開の観点から、各論者に持論を展開していただく。後半の第5論文から第7論文では、予算における住民参画という点で特色ある制度を持つ鳥取県、ニセコ町、名張市の事例を取り上げた。
予算編成は自治体の政策を総合的、具体的に示すものであり、各自治体において従来から最も重視されてきた政策過程のひとつである。地方分権、三位一体の改革、財政状況の逼迫など現在の自治体財政を取り巻く状況に照らして、いま一度、この基本的な問題を考えるうえで本特集が何らかの参考になれば幸いである。