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- 月刊誌『都市問題』
- 第 103 巻 第 9 号 / 2012年09月号
特 集
特集1 : 迷走する原子力政策
特集2 : 歴史的建造物の保存と継承
内 容
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巻頭言 生態学者が都市に住む 執筆者 高槻 成紀 タカツキ セイキ 役職 麻布大学獣医学部動物応用科学科野生動物学研究室教授 -
論文 野田政権の原発再稼働への軌跡と失ったもの 著者 関口 克己 セキグチ カツミ 役職 東京新聞・中日新聞政治部記者 特集名 迷走する原子力政策 -
論文 重大事故の反省と、原子力規制委員会の発足――新体制で国民の安全どう守るのか 著者 横山 裕道 ヨコヤマ ヒロミチ 役職 淑徳大学客員教授、元毎日新聞科学環境部長・論説委員 特集名 迷走する原子力政策 -
論文 原発の地元――その過去と未来 著者 清水 修二 シミズ シュウジ 役職 福島大学経済経営学類教授 特集名 迷走する原子力政策 -
論文 事故調査委員会は4つも必要だったのか 著者 鈴木 一人 スズキ カズト 役職 北海道大学法学研究科教授・プリンストン大学国際地域研究所客員フェロー 特集名 迷走する原子力政策 -
論文 大規模災害・原子力行政と国政調査権――主としてドイツ連邦議会の調査権(基本法第44条)との比較において 著者 孝忠 延夫 チュウコウ ノブオ 役職 関西大学政策創造学部教授 特集名 迷走する原子力政策 -
インタビュー 水中考古学が問いかけるもの 話・聞き手 林田 憲三 ハヤシダ ケンゾウ 役職 NPO法人アジア水中考古学研究所理事長 -
論文 なぜ、近現代建築の保存は共感を呼ばないのか――廃墟にしても残し、判断を後世に委ねる発想を 著者 五十嵐 太郎 イガラシ タロウ 役職 東北大学大学院工学研究科教授 特集名 歴史的建造物の保存と継承 -
論文 歴史的建造物・町並み保存をめぐる制度的課題 著者 後藤 治 ゴトウ オサム 役職 工学院大学建築学部教授 特集名 歴史的建造物の保存と継承 -
論文 メトロポリスと近代建築――品格ある都市を創造するために 著者 松葉 一清 マツバ カズキヨ 役職 武蔵野美術大学教授 特集名 歴史的建造物の保存と継承 -
論文 伝統的木造建築の仕事と技術の伝承 著者 塩野 米松 シオノ ヨネマツ 役職 作家 特集名 歴史的建造物の保存と継承 -
論文 二つの地震の間で――東日本大震災と歴史的環境保存 著者 足立 裕司 アダチ ヒロシ 役職 神戸大学大学院工学研究科建築学専攻教授 特集名 歴史的建造物の保存と継承 -
研究報告論文 1998年建築確認・検査の民間開放の成立過程 氏名 三宅 博史 ミヤケ ヒロシ 役職 後藤・安田記念東京都市研究所研究室主幹 -
投稿論文 食品衛生法及びJAS法の制定理由等の再整理――占領期を中心に 氏名 渋谷 樹 シブヤ タツル 役職 東北大学大学院農学研究科博士課程単位取得退学 -
書評 石牟礼道子・藤原新著『なみだふるはな』 書評者 藤川 雅之 フジカワ マサユキ 役職 後藤・安田記念東京都市研究所研究員 -
蔵のなか ウィリアム・A・ロブソン編著『世界の大都市―その行政と政治と計画』 氏名 中嶌 いづみ ナカジマ イヅミ 役職 市政専門図書館企画調査室主幹
その他
- 新刊紹介『漁師はなぜ、海を向いて住むのか?』/『復興の創造』/『経済学の犯罪』
文献情報 2012年9月
編集長コラム
特集1 : 迷走する原子力政策
- 将来の原発依存度について、政府は、パブリックコメントの募集や討論型世論調査の実施、意見聴取会の開催などを進めてきた。国民的議論をもとに、革新的エネルギー・環境戦略を策定、その政策を具体化する方向であったが、参加者からは脱原発を求める意見が相次ぎ、政府はさらに国民意見集約のための有識者会議を設置すると発表した。一方、当初「脱原発依存」を掲げていた政府は、安全対策を先送りしたまま大飯原発を再稼働させ、他の原発でも再稼働に向けた動きが見られる。事故調査委員会の報告を踏まえた政策の再検討などはなされていない。原子力政策は、どこに向かうのか。
特集2 : 歴史的建造物の保存と継承
- 日本の歴史的建造物の保護制度は、当初、社寺建築、城郭建築等に対する国宝や重要文化財等の指定が中心であった。その後、高度経済成長期における町並み保存運動を受けた伝統的建造物群保存地区制度の創設や、近代建築物を対象とした登録文化財制度の創設など、保護すべき対象が随時拡大されてきたものの、依然十分とは言えず、各地方の伝統的町並みや農村古民家、都市に多い近代建築物の保存に関しては危機感が強い。
「歴史的建造物」とはなにか。根本から問い直すとともに、その保存と継承のあり方を考える。