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- 月刊誌『都市問題』
- 第 115 巻 第 4 号 / 2024年04月号
特 集
特集1 : からだの自己決定権をめぐって
特集2 : 障害者の活躍と社会
内 容
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巻頭言 ふさわしい関わりを学べる、わずかな時間を 執筆者 齋藤 陽道 サイトウ ハルミチ 役職 写真家、エッセイスト -
論文 産む・産まないと女性のからだの自己決定権をめぐって 著者 荻野 美穂 オギノ ミホ 役職 性と生殖の歴史研究者、元大阪大学・同志社大学教授 特集名 からだの自己決定権をめぐって -
論文 「望まない妊娠」と新生児殺 ――からだの自己決定権を欠くなかで何が起きているのか 著者 根岸 弓 ネギシ ユミ 役職 東京都立大学人文社会学部助教 特集名 からだの自己決定権をめぐって -
論文 女性の生涯にわたる健康と医療・フェムテック 著者 池田 裕美枝 イケダ ユミエ 役職 海と空クリニック京都駅前院長、SRHR Japan代表理事、女性医療ネットワーク理事長 特集名 からだの自己決定権をめぐって -
論文 「性の権利」を基礎においた「包括的性教育」の必要性 著者 渡辺 大輔 ワタナベ ダイスケ 役職 埼玉大学ダイバーシティ推進センター准教授 特集名 からだの自己決定権をめぐって -
論文 デジタル性暴力と性的自己決定権 ――韓国における「ジェンダーに基づく技術的暴力」の類型化と法改正を中心に 著者 梁 瑞希 ヤン スヒ 役職 早稲田大学社会科学総合学術院助教 特集名 からだの自己決定権をめぐって -
論文 障害者の社会参画政策の変遷――雇用と福祉を中心に 著者 長谷川 珠子 ハセガワ タマコ 役職 福島大学行政政策学類教授 特集名 障害者の活躍と社会 -
論文 「障害者アート」という枠組み再考 著者 川井田 祥子 カワイダ サチコ 役職 鳥取大学地域学部教授、鳥取大学附属特別支援学校長 特集名 障害者の活躍と社会 -
論文 ICTが実現する新しいバリアフリー社会とは 著者 中邑 賢龍 ナカムラ ケンリュウ 役職 東京大学先端科学技術研究センターシニアリサーチフェロー 特集名 障害者の活躍と社会 -
論文 パラスポーツと社会 著者 藤田 紀昭 フジタ モトアキ 役職 日本福祉大学スポーツ科学部教授 特集名 障害者の活躍と社会 -
論文 障害者の社会参加とインクルーシブ教育 著者 荒川 智 アラカワ サトシ 役職 茨城大学名誉教授 特集名 障害者の活躍と社会 -
論文 大井赤亥『政治と政治学のあいだ――政治学者、衆議院選挙をかく闘えり』 著者 吐合 大祐 ハキアイ ダイスケ 役職 後藤・安田記念東京都市研究所研究員
その他
- 新刊紹介 『自律と自立のまちづくり』/『地域創生は文化の現場から始まる』/『男性学基本論文集』
特集1 : からだの自己決定権をめぐって
- 「性と生殖に関する健康と権利(SRHR)」は、すべての人の生き方の自己決定に関わる重要な人権である。なかでも生殖に関する権利保障のあり方は、女性の人生に大きな影響を及ぼす。だが、少子化が進み人口増が最重要課題の一つとされる日本では、「産む・産まない」が政策的に規定されてきた歴史やジェンダーギャップを背景として、今なお必要な情報や手段が限られ、ハラスメント行為も繰り返されている。さらに、性的自由・自己決定権を侵害する性暴力の被害は後を絶たない。
からだの自己決定権をめぐり、どのような議論がなされてきたのか。誰がどのように苦しんでいるのか。その現状に目を向け、すべての人の生涯を通じたウェルビーイングを実現するための権利保障のあり方を考える。
特集2 : 障害者の活躍と社会
- 現代社会において、障害者の活動の場や社会の理解が広がりつつあり、政治や学問、スポーツ、文化・芸術などの諸分野のみならず、日常生活のさまざまな場面で、多くの人々が身体的・社会的な制限や困難を乗り越えながら活躍している。
その背景では、障害者の社会参画に向けた政策立案や法整備のほか、身体的機能を支える技術革新、障害者の創作活動に関する取り組み、教育現場でのインクルーシブな実践など、さまざまな支援が講じられてきた。
現段階での到達点と課題、そして「障害者の活躍」が社会にもたらす意義と可能性について考えてみたい。