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月刊誌『都市問題』バックナンバー検索

 

月刊誌『都市問題』
第 115 巻 第 7 号 / 2024年07月号

特 集

特集1 : 都市と農村のネクサス II ――各国に見る資金と人の移動

特集2 : ポストコロナの若者たち

 

内 容

2024.07  第 115 巻  第 7 号

巻頭言 都市の風景
執筆者 北沢 栄
キタザワ サカエ
役職 ジャーナリスト

2024.07  第 115 巻  第 7 号

論文 公的資金の地域間移転と地域経済――公的資金循環・経済波及効果分析からの検討
著者 江成 穣
エナリ ユタカ
役職 広島経済大学経済学部助教
特集名 都市と農村のネクサス II ――各国に見る資金と人の移動

2024.07  第 115 巻  第 7 号

論文 地域間産業連関表で見る韓国の財政支出の地域間資金収支均衡の効果について
著者 李盛夏 ・ 居城 琢 ・ 金根三
イソンハ ・ イシロ タク ・ キムグンサム
役職 横浜国立大学大学院国際社会科学府博士課程後期課程 ・ 横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授 ・ 志學館大学法学部講師
特集名 都市と農村のネクサス II ――各国に見る資金と人の移動

2024.07  第 115 巻  第 7 号

論文 中国における都市・農村ネクサスの再構築――社会保障制度の一元化と公的資金循環
著者 徐一睿 ・ 劉志誠
ジョイチエイ ・ リュウシセイ
役職 専修大学経済学部教授 ・ 専修大学経済学研究科博士後期課程
特集名 都市と農村のネクサス II ――各国に見る資金と人の移動

2024.07  第 115 巻  第 7 号

論文 インドにおける都市化と労働移動
著者 佐藤 隆広 
サトウ タカヒロ
役職 神戸大学経済経営研究所教授
特集名 都市と農村のネクサス II ――各国に見る資金と人の移動

2024.07  第 115 巻  第 7 号

論文 国境を越えた都市と農村のネクサス――ユーロ圏内の貿易とEU財政の公的資金循環
著者 佐藤 一光 ・ 島村 玲雄
サトウ カズアキ ・ シマムラ レオ
役職 東京経済大学経済学部教授 ・ 熊本大学大学院人文社会科学研究部准教授
特集名 都市と農村のネクサス II ――各国に見る資金と人の移動

2024.07  第 115 巻  第 7 号

論文 コロナ禍が大学進学時の都道府県間移動に与えた影響
著者 田澤 実
タザワ ミノル
役職 法政大学キャリアデザイン学部教授
特集名 ポストコロナの若者たち

2024.07  第 115 巻  第 7 号

論文 都会進出と地元定着のはざまで――コロナ禍における大学進学時の移動の変化
著者 奥田 純子
オクダ ジュンコ
役職 長野大学環境ツーリズム学部助教
特集名 ポストコロナの若者たち

2024.07  第 115 巻  第 7 号

論文 新たな人材確保の方策と課題――ポストコロナの労働環境と企業の取り組み
著者 小磯 重隆
コイソ シゲタカ
役職 茨城大学キャリアセンター准教授
特集名 ポストコロナの若者たち

2024.07  第 115 巻  第 7 号

論文 地域おこし協力隊の活動実態とその変化――コロナ禍に着目して
著者 桑原 良樹
クワハラ ヨシキ
役職 山形大学農学部准教授
特集名 ポストコロナの若者たち

2024.07  第 115 巻  第 7 号

論文 移動しながら多拠点で住まう――流動的仮住まいが切り拓く居住と地域の未来
著者 近藤 民代
コンドウ タミヨ
役職 神戸大学都市安全研究センター教授
特集名 ポストコロナの若者たち

2024.07  第 115 巻  第 7 号

書評 増田隆一『ハクビシンの不思議――どこから来て、どこへ行くのか』
書評者 田中 暁子
タナカ アキコ
役職 後藤・安田記念東京都市研究所研究員

その他

新刊紹介『学校と日本社会と「休むこと」』/『セクシュアリティの性売買』/『在日フィリピン人社会』

特集1 : 都市と農村のネクサス II ――各国に見る資金と人の移動

本特集「都市と農村のネクサス」は、都市と農村との関係を異なる要素が相互に結びついた状態=ネクサスという視角から捉え直すものである。都市と農村は伝統的に不均等発展の構造が強調されることが多かった。しかし実際の都市と農村は、資源、人口、経済、文化、財政など、多面的に密接に結びついており、双方向の影響を及ぼし合う複雑なネットワークを形成している。
「都市と農村のネクサス」は2号にわたる特集で、前号ではエコロジーの観点からの議論が展開された。続く本号では、中国、インド、EU、日本、韓国という地域別の分析が展開される。各地域をネクサスという共通の視点で眺めてみると、様々な要素が複雑に絡まりあっていることがよく分かる。
中国では都市化の進展とともに、都市と農村の格差は拡大してきた。都市と農村を別々に取り扱う二元的制度によって格差は固定化されている。経済大国となったインドでも急速に都市化が進んでいる。1億人に及ぶ出稼ぎ労働者は、地域的な偏りだけでなくカースト、学歴、性別、宗教、年齢の偏りも大きい。国を超えた不均衡があるEUでは、農村経済の安定化を通じて地域間の不均衡を是正しているが不十分である。経済成長ではなく高齢化が進展する日本では、東京一極集中の是正に年金等を通じた公的資金循環が寄与している。韓国では日本以上にソウルを中心とした首都圏の経済的な吸引力は大きい。地域間格差を是正しても、経済活動の先にあるのは首都圏である。
異なる経済発展の段階、異なる地域間構造、文化、人口、そして制度や政策。それぞれの国において現れる都市と農村のネクサスの諸相をまずは堪能いただきたい。いずれの地域もネクサスの中に問題を抱えている。それゆえ社会的発展の契機もネクサスの改善の中にあるのではないだろうか。

特集2 : ポストコロナの若者たち

パンデミック下の移動制限のなかでオンライン上のコミュニケーションツールの開発・流通が進み、大規模な移動を要せずに世界中の人々と密接なコミュニケーションをとることが可能となった。それが定着しつつある今日、日常生活だけでなく、仕事における身体的移動も必須ではなくなりつつある。
コロナ禍がもたらしたこうした社会的インパクトは、若い世代の人々の人生設計・ライフスタイルにどのような影響を及ぼすのだろうか。これからを生きる若者の行動の変化は、今後の地域社会のありかたにどのように影響するのだろうか。若者の変化に対し、受け入れる側はどのように対応しているのだろうか。多面的に検討する。