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- 月刊誌『都市問題』
- 第 116 巻 第 4 号 / 2025年04月号
特 集
特集1 : 郵便局と地域のこれから
特集2 : 日比谷公園の歩み――その先へ
内 容
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巻頭言 沖縄が問い続ける自治 執筆者 仲地 博 ナカチ ヒロシ 役職 沖縄大学名誉教授 -
論文 「郵便局×地域」という関係づくり――期待とその論点 著者 筒井 一伸 ツツイ カズノブ 役職 鳥取大学地域学部教授 特集名 郵便局と地域のこれから -
論文 地域を支えるための人的体制における郵便局の貢献可能性 著者 坂本 誠 サカモト マコト 役職 (公財)地方自治総合研究所 常任研究員 特集名 郵便局と地域のこれから -
論文 「地域のインフラ」としての簡易郵便局運営を通して 著者 田鹿 倫基 タジカ トモキ 役職 株式会社ことろど代表取締役 特集名 郵便局と地域のこれから -
論文 過疎地域における大学地域連携活動から見た郵便局の可能性 著者 岩崎 由美子 イサワキ ユミコ 役職 福島大学行政政策学類教授 特集名 郵便局と地域のこれから -
論文 イギリスにおける「コミュニティハブ」としての郵便局 ――ヨークシャーの3つの事例から 著者 高橋 愛典 タカハシ ヨシノリ 役職 近畿大学経営学部教授 特集名 郵便局と地域のこれから -
論文 大規模都市公園のメタボリズムを考える ――日比谷公園開園130周年記念再生整備計画の意味 著者 進士 五十八 シンジ イソヤ 役職 造園家、東京農業大学名誉教授・同大学学長 特集名 日比谷公園の歩み――その先へ -
論文 社会の冨である文化的資産としての日比谷公園 著者 石川 幹子 イシカワ ミキコ 役職 中央大学研究開発機構・機構教授、東京大学名誉教授 特集名 日比谷公園の歩み――その先へ -
論文 災害時における日比谷公園の役割 著者 田中 暁子 タナカ アキコ 役職 後藤・安田記念東京都市研究所主任研究員 特集名 日比谷公園の歩み――その先へ -
論文 日比谷公園の西洋音楽はいかなる「聴衆」を育てたか 著者 前田 一歩 マエダ カズホ 役職 聖心女子大学現代教養学部専任講師 特集名 日比谷公園の歩み――その先へ -
論文 日比谷公園における民間活力導入のあり方 著者 木下 剛 キノシタ タケシ 役職 千葉大学大学院園芸学研究院教授 特集名 日比谷公園の歩み――その先へ -
書評 五島寧『日本外地都市計画史』 書評者 浜田 愛 ハマダ メグミ 役職 高知県立大学文化学部講師
その他
- 新刊紹介 『学力と評価の戦後史』/『絵本戦争』/『古本屋の誕生』
創刊期の誌面から 東京都制に關する二三の問題 /松木幹一郎
特集1 : 郵便局と地域のこれから
- 郵便局は、その数2万4,000カ所に及んでおり、あまねく全国にネットワークをもつ存在である。人口減少時代にあってさまざまなかたちで地域の衰退が進むなか、地域に密着した存在である郵便局には、ユニバーサルサービスの3事業にとどまらない、地域の暮らしを支えていくための多様な役割が、ますます期待されるようになっている。
地域における「小さな拠点」に身近な存在として郵便局があり、その郵便局が人びとの暮らしを支え、持続可能なものにしていく―これからの時代、それは郵便局にとっても地域にとっても必須のことであると同時に、ある種ひとつの希望にもなっているようにみえる。郵便局と地域が、今後どのような関係を紡いでいくべきなのか、考えてみたい。
特集2 : 日比谷公園の歩み――その先へ
- 日本の近代的洋風公園の先駆けと位置付けられる日比谷公園は、「都立日比谷公園再生整備計画」(2021年)に基づき公園のほぼ全域にわたる大規模な再整備を進めている。また、日比谷通りを挟んで隣接する内幸町3街区では市街地再開発が進行中であり、公園と街区が一体となった空間づくりが目されている。
激動する時代に応じて求められる空間・機能を柔軟に提供してきた日比谷公園は、その変容の道程で、公園としての歴史・生活史を豊かに蓄積した。いわば東京のセントラルパークとして市民に愛され続けた公園としての歴史を踏まえ、いま何を変え、何を変えるべきでないのか。日比谷公園の歩みを紐解きながらこれから果たすべき役割にも目を向け、未来を展望する。